総論として、本質は小泉時代の選挙と変わらない選挙だった。
年金や赤城農水大臣の問題だけに焦点が当てられてしまい、
雰囲気として自民はダメ、その受け皿として民主という流れだった。
年金の財源どうすんの?そもそも年金制度もう無理じゃね?
そういう話は上手く議論されなかった。
社民党共産党じゃないけど、憲法も重要な問題だったはずだった。
今の議員の任期6年間中に憲法議論は必ず起こはずなのだが。


東京選挙区では丸川の当選は意外だった。
中盤情勢では保坂の当選は固く、組織も保坂に集中しており、
丸川は五位争い。どちらかというと圏外だったからだ。
先に記した日記にもあるように、丸川はタマとしては
相当悪い候補である事は間違いなかった。
組織もない、政策もない、演説も下手。
あるのはちょっとした知名度だけ。
選挙公報は笑ってしまうほどの出来だった。
それなのに、丸川が当選して保坂は落選とは。
自民党の組織は相当緩んでいるのだろう。
そして、丸川がこれだけ票を得たのには小泉選挙と同じで
イメージが彼女を支えたのだろう。同情票というか。
自民党東京都連は責任問題だな。


しかし、これだけの大敗なのに辞任しない安倍はある意味凄い。
国政選挙なのに、今の政治に明らかにNOと言われたのに、続投とは。
まあ、明日移行また責任論が出るだろうが、辞任しないのであれば
参議院不要論が一層高まるだろう。名のための選挙なのか。


さて、この後は民主党解散総選挙に追い込んで行くのだろうが、
小沢が党首のままでは政権交代は起きないだろう。
場合によっては総理候補と党首を分離するかもしれない。
衆議院選挙に向けての闘いは既に始まっている。
さて、どうなるか。