札幌にいた間に考えた事

札幌に帰ってくる度に、思う事がある。
また一つ、札幌らしさがなくなったなあと。
地域の老舗店がなくなり、大手チェーンが進出したりパチンコ店が
出来ていたりする光景を見てそう思う。
それは私の中での札幌が19歳の時で止まっているせいなのかもしれない。
札幌には「大通」「札幌」「すすきの」という中心的な駅があり、
今まではどちらかというと、「大通」が最も栄えていて、
「すすきの」は飲み屋や、風俗の街(東京で言えば歌舞伎町的なもの)
「札幌」はあまり栄えていなかった。
「大通」と「すすきの」間には狸小路商店街というのがあり、
いろんな種類の店が並んでいて、特に映画館が多かった。
私は狸小路でよく映画を見ていた記憶がある。


しかし、私が札幌を出て間もなく、札幌駅前には
大丸やJRが建設したショピングタワーが出来た。
ショッピングタワーにはシネコンが入り、狸小路にあった映画館は一斉に店を閉じた。


その結果、狸小路商店街はパチンコ店だらけになり、人通りも少なくなっている。
「テナント募集」の貼り紙が増えている。


なにか、寂しい。
商圏が移っただけといえば、そうなのだが、
地方独自の文化が中央によって脅かされているというか。
私がセンチメンタルすぎるのか。どうなのか。