著作権保護期間延長問題を考える国民会議

第一回シンポジウムに行ってきた。


前日(当日)夜勤だったので寝てから行こうとしたら、案の定寝坊。
そのため17:30の開始時間に間に合わず、18:30に到着。
既に基調講演・賛成意見講演が終わっており、反対意見講演の終盤であった。
そのため、実際に見たのは後半のパネルディスカッションからとなった。


白田さんとかはシャンシャンシンポジウムになるのではと危惧していたけど、
結構ガチ討論になっていて、特に会場からの意見を聴取した時は
賛成×反対のガチ口論になりかけた。
(会場からの賛成意見に対して壇上のパネリストが反論しようとしたのを
司会が制したのは少し興ざめ)


印象としてはやはり、賛成派からは説得力のある意見を聞けなかった。
「70年の延長は寿命から考えると説得力のある意見だ」
・・・えーと、死後50年って言ったら息子さんも大きな年齢ですよ。
最低でも60歳前後ではないですかね?
そこまでの間でオヤジさんの著作権を活用できなかったのなら、
著作権者の力量不足(作品の価値としてね)か息子さんの力量不足かしか
思えないのですけどねえ。
それよりもパブリックドメイン化して煩雑な手続きをなくし、
自由に利用できるようにした方が死蔵もなくなっていいと思うのですが。


「70年に延ばして、パブリックドメイン化してもい人は表明すればいい」
わざわざ積極的に遺言を残す人なんてそんなにいるんですかね?
そういう制度にしたら、意識の高い人しか残さないと思うし、
急死した人は残せないし。


ああ、あと「壇上の賛成派は子供がいて、反対派は子供がいない
だから未来のビジョンが違うので意見が変わる」というアホみたいな意見もあったな。
最初に司会者が会場に現時点での意見を聞きましたよね?多くの人が反対派でした。
その反対派は皆子供がいないとでも?


せいぜい、反対派の意見で唯一賛同できたのは
最後にレッシング教授のコメントで締めくくられようとしたので、
松本氏が「そんな終わり方はおかしい。それなら私はこなかった。」
と言った事くらいか。
まがりなりにも両方の意見を聞く会議なので。
(でも先に書いたように反対派ばかりが会場にいるので、反対派の集会じゃない
と言い切るのは微妙な気もするけど)


最後に、会場のスタッフがやたら多かったので、違和感を感じて
出自をスタッフに聞いてみたら
「一般で応募してきた方と、後援団体からの参加です」だそうです。
うーん。団体からねえ・・・。発起人とかじゃないのね。


第二回のシンポジウムがあるなら、是非もう少し討論の時間を長くしていただければ。